台風の被害を最小限に抑えるには、事前の備えが重要です。台風は地震と異なり事前に予報が出るため、準備次第で家族の安全を守れる可能性が高まります。しかし、具体的に何から準備すればいいかわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、小学生がいる家庭向けに台風への備え5つを詳しく解説します。また、停電やガス停止が起きた際の対処法や過ごし方も紹介します。家族で台風への備えを万全にしておきたい方は、ぜひ最後までお読みください。
- 【小学生がいる家庭向け】台風への備え5選
- 1. 家の外を台風に備えて整える
- 2. ハザードマップを確認する
- 3. 防災グッズを用意する
- 4. 家族で連絡手段・避難場所を共有する
- 5. 窓・雨戸を補強する
- 【小学生向け】台風発生時の行動
- 屋内にいる場合
- 屋外にいる場合
- 台風(災害)で停電が発生してから復旧するまでの過ごし方
- 停電が起きる理由
- 電気が復旧するまでの過ごし方
- 災害でガスが止まってから復旧するまでの過ごし方
- ガスが停止する理由
- ガスが復旧するまでの過ごし方
- 台風通過後に取るべき3つの行動
- 1. 屋外の安全確認は慎重におこなう
- 2. 電気・ガスの復旧確認をする
- 3. 正しい情報を入手する
- 台風の備えに関するよくある質問
- 小学生向けの防災・台風学習サイトはある?
- マンション住まいでも台風の備えは必要?
- 子どもだけで留守番中に台風が来たらどうすればいい?
- 台風の備えを万全にして、家族みんなで安全を守ろう!
【小学生がいる家庭向け】台風への備え5選
小学生のいる家庭にとって、台風への備えは子どもの安全を守るために欠かせない取り組みです。ここでは、小学生がいる家庭向けに今からできる台風の備えを5つ紹介します。緊急時に家族全員が落ち着いて行動できるように、家庭でできる備えを確認しておきましょう。
【あわせて読みたい】台風に備えておくものチェックリスト!大切なこと・やってはいけないことも解説
1. 家の外を台風に備えて整える
台風が接近する前日までに、家の外を点検・整理しておきましょう。植木鉢・自転車・物干し竿など、風で飛ばされやすいものは屋内に移すか固定します。軽いものほど強風で飛ばされることで凶器になるおそれがあるため、事前に対策しておくことが重要です。
また、側溝や排水口にゴミや落ち葉が詰まっていると、大雨時に浸水しやすくなります。台風シーズン前に掃除して水はけをよくしておくことも重要です。
2. ハザードマップを確認する
国土交通省の『ハザードマップポータルサイト』などを活用して、自分が住む地域の浸水・土砂災害リスクを把握しておきましょう。洪水・高潮・土砂崩れそれぞれのリスクを地図上で確認し、万が一の際の避難経路も複数パターン確認しておくことがポイントです。
ハザードマップは、台風シーズン前に子どもも含めて家族で一緒に確認しておきましょう。事前に家族で共有しておくことで、別々の場所で災害が発生した場合でも落ち着いて行動しやすくなります。ハザードマップの種類や活用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【あわせて読みたい】ハザードマップの種類をわかりやすく解説!マップ別の特徴と使い方も紹介
3. 防災グッズを用意する
台風による停電・断水に備えて、防災グッズを事前に準備しておきましょう。懐中電灯・飲料水・非常食・モバイルバッテリーなど、最低限の生活を維持するために必要なものを揃えておくことが基本です。
また、避難時にすぐ持ち出せる非常用持ち出し袋も用意しておくと安心です。必要なものは家族構成やライフスタイルによって異なるため、以下のチェックリストを参考に必要なものを準備しておきましょう。
4. 家族で連絡手段・避難場所を共有する
災害時に、家族がそれぞれ別の場所にいる場合でも連絡が取れるように、事前に連絡手段を決めておくことも重要です。事前に災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板の使い方を家族全員で確認・練習しておきましょう。
また、自宅近くの避難場所と避難経路を複数パターン把握しておくことも欠かせません。特に子どもが一人でいるときの行動ルールは、台風シーズン前に必ず話し合っておくことをおすすめします。さらに、ランドセルや防災リュックをすぐ持ち出せる場所に置いておくと、避難時にも落ち着いて行動しやすくなります。 災害時の連絡手段について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【あわせて読みたい】災害時の連絡手段5選!スマホ以外の方法や緊急連絡先カードも解説
5. 窓・雨戸を補強する
台風接近前に窓・雨戸の補強を済ませておきましょう。雨戸やシャッターがある窓は必ず閉め、ない場合は養生テープをガラスに貼ることで飛散防止効果が期待できますが、飛散防止フィルムと併用するとより安心です。
補強が完了したあとも強風でガラスが割れる危険があるため、窓やガラスのそばには近づかないように子どもに伝えておきましょう。
【小学生向け】台風発生時の行動
台風が発生・接近したときに、どのように行動すべきかを知っておくことは重要です。ここでは、台風の接近時に取るべき行動を、屋内にいる場合と屋外にいる場合に分けて解説します。特に子どもは状況に応じて適切に判断することが難しい場合もあるため、取るべき行動を親子で確認しておきましょう。
屋内にいる場合
台風が接近・上陸している間は、不要不急の外出を控えることが最優先です。強風でガラスが割れる危険があるため、窓やガラスのそばには近づかないようにしましょう。
暴風警報や特別警報が発表された場合は、テレビやラジオ、防災アプリなどで最新情報をこまめに確認します。自分が住む地域に避難指示が出たら、速やかに避難できるように準備しておきましょう。
また、いつ停電が起きても対応できるように、懐中電灯やモバイルバッテリーはすぐ取り出せる場所に置いておくこともポイントです。
屋外にいる場合
外出中に台風が接近してきた場合は、すぐに頑丈な建物の中へ避難しましょう。川や用水路、地下道は短時間で増水・浸水するおそれがあるため、近づかないことが基本です。
また、低地帯や湾岸部、山間部、建物の地下なども危険度が高いため、注意が必要です。台風が通過したあとも増水や倒木、飛来物などの危険はしばらく続くことがあります。外に出るタイミングは焦らず、慎重に判断しましょう。
台風(災害)で停電が発生してから復旧するまでの過ごし方

台風による停電は、数時間で復旧する場合もあれば、数日〜数週間にわたるケースもあります。ここでは、台風で停電が起きる理由と電気が復旧するまでの過ごし方について解説します。台風による停電の被害を不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
停電が起きる理由
台風による停電の主な原因は以下の通りです。
- 台風の強風によって電線が切断される
- 強風で電柱が倒壊し、送電がストップする
- 大雨による土砂崩れや浸水で送配電設備が損傷する
これらの要因が重なることで、広範囲にわたる大規模な停電が発生することがあります。2019年の台風15号では、千葉県を中心に最大で約93万戸が停電し、全面復旧までに約2週間を要しました。台風による停電は長期化するケースもあるため、事前の備えが重要です。なお、台風と停電の関係については以下の記事でも詳しく解説しています。
【あわせて読みたい】台風で停電になるのはなぜ?過去の台風による被害や対策、取るべき行動も解説
電気が復旧するまでの過ごし方
停電時は焦らず、まずは安全を確認することが最優先です。ろうそくは火災のリスクがあるため、明かりには懐中電灯やランタンを使用してください。
また、カセットコンロを使う際は換気を忘れずにする必要があります。停電が長引く場合は、自治体や電力会社の公式サイトなどで復旧の見通しや最新情報を確認しましょう。さらに、スマートフォンの充電を長持ちさせるために、画面の明るさを下げたり、省電力モードを活用したりすることも有効です。
災害でガスが止まってから復旧するまでの過ごし方

台風などの災害時には、安全装置が作動してガスが自動的に止まることがあります。ガスが止まると調理や給湯ができなくなるため、事前に対処法を知っておくことが重要です。ここでは、ガスが停止する理由や復旧するまでの過ごし方について詳しく見ていきましょう。
ガスが停止する理由
家庭のガスメーターには安全装置が内蔵されており、異常を感知すると自動的にガスを遮断する仕組みになっています。大きな揺れやガス管の損傷、異常なガス流量を感知した場合に作動します。電気のブレーカーと同じような役割を果たしており、安全のための重要な機能です。
ガスが止まった場合は、メーターの復帰ボタンを押すことで、ガスの使用を再開できる場合があります。ただし、ガスの臭いがする場合は自分で操作せず、窓を開けて換気し、火気を使用せずにガス会社へ連絡しましょう。
ガスが復旧するまでの過ごし方
ガスが止まっても、カセットコンロがあれば火を使った調理が可能です。ただし、一酸化炭素中毒を防ぐため、必ず換気しながら使用しましょう。※カセットコンロを使用する際は、必ず定期的に換気をおこない、一酸化炭素中毒に注意しましょう。
お風呂に入れない期間は、ボディシートや濡れタオルで体を拭くことで清潔を保てます。また、冬場はカイロや毛布を活用して体を温めましょう。ガスの復旧状況はガス会社や自治体の公式サイトなどから確認できます。
台風通過後に取るべき3つの行動
台風が通過しても、すぐに安全な状態であるとは限りません。増水した川や緩んだ地盤など、台風が過ぎて天気が回復しても警戒は必要です。焦って外に出る、誤った情報をもとに行動するなどの行為が、二次被害につながるケースも少なくありません。ここでは、台風通過後に取るべき行動を3つ紹介します。
1. 屋外の安全確認は慎重におこなう
台風が通過しても、すぐに外に出るのは危険です。晴れているから大丈夫という油断が事故につながるケースもあるため、子どもには台風通過後も気を抜かないように伝えておきましょう。
特に川の増水や地盤の緩みは見た目ではわかりにくく、思わぬ事故が起こる可能性もあります。台風通過後に外に出る場合は必ず大人と一緒に行動し、川や用水路には近づかないことを徹底してください。
2. 電気・ガスの復旧確認をする
停電が復旧したら、まずは電化製品の水没・破損がないかを確認してからブレーカーを上げます。特に、電源コードが濡れている状態で通電すると火災の原因になることがあります。異常がある場合は無理に使用しないようにしましょう。
万が一、焦げ臭いにおいがする・異音がするなど異常が見られる場合は使用を中止しましょう。



ガスはメーターの復帰ボタンを長押ししてから数分待ち、赤ランプの点滅が消えたことを確認してから使用します。ランプが消えるまでの時間はガスの種類やメーターの機種によって若干異なります。また、ガスの臭いがする場合は無理に操作せず、速やかにガス会社に連絡しましょう。
3. 正しい情報を入手する
台風通過後も、テレビ・ラジオ・自治体の公式サイト・防災アプリなどで避難情報や復旧状況をこまめに確認しましょう。災害時は多くの方が不安になり、情報を求めることによってSNSなどでうわさが拡散されやすい状態となります。そのため、公的機関の情報など、信頼性の高い情報を入手することがポイントです。
また、気象庁の『キキクル(危険度分布)』では、大雨・土砂災害のリスクをリアルタイムで確認できます。台風が通過したからといって気を抜かず、最新情報をチェックしておきましょう。
台風の備えに関するよくある質問

最後に、台風の備えに関するよくある質問に回答します。小学生向けの防災・台風サイトやマンションでの備えについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
小学生向けの防災・台風学習サイトはある?
小学生向けの防災・台風学習サイトはいくつかあります。たとえば、気象庁の『防災教育に使える副教材・副読本ポータル』では、小学生向けの教材が複数公開されています。
また、東京都教育委員会の『防災ノート』では、台風や地震などの防災について学年別で学べるコンテンツがあります。どちらも台風だけではなく地震や大雨など、複数の災害について学べるため、総合的な防災知識を身につけるのに役立つのが特徴です。夏休みの自由研究や家族での防災学習のきっかけとして活用してみてください。
マンション住まいでも台風の備えは必要?
マンション住まいでも台風への備えは必要です。高層階ほど風の影響を受けやすく、ベランダのものが飛散して周囲に被害を与えるリスクがあるため、事前の片付けは欠かせません。
また、停電時はエレベーターが使えなくなる可能性があるため、水・食料の備蓄は戸建て住宅と同様に、またはそれ以上に重要です。大雨時は排水設備の容量を超え、低層階や地下駐車場が浸水することも想定されます。まずは、ハザードマップで自宅のリスクを確認し、適切な対策をおこないましょう。
子どもだけで留守番中に台風が来たらどうすればいい?
子どもだけで留守番中に台風が来た場合、外に出ない・窓に近づかないことを徹底するのが最優先です。避難が必要な状況になっても一人で判断せず、必ず親に連絡してから行動するように伝えておきましょう。
また、「どこに避難するか」「誰にどうやって連絡するか」を家族で決めておくことも重要です。台風が予想される日は、可能な限り、子どもだけで留守番させない判断も親側の大切な備えの一つです。
台風の備えを万全にして、家族みんなで安全を守ろう!
台風は毎年発生する災害であり、日頃からの備えが家族の安全を守ることにつながります。台風の接近が予想される場合は、飛ばされやすいものの片付けやハザードマップの確認、防災グッズの準備など、早めに備えを始めましょう。
また、停電・ガス停止への対処法や台風通過後の行動を家族で共有しておくことも重要です。台風シーズンが来る前に、本記事を参考にしながら家族全員で備えを見直してみてください。


