災害が起きたら

【一覧】台風による二次災害とは?一次災害との違いや対策も解説

二次災害とは、大規模な災害の後に連鎖的・副次的に発生する被害のことです。台風の場合、一次災害が台風そのものによる直接的な被害を指すのに対し、二次災害はその後に発生する洪水や浸水、土砂災害などを指します。

この記事では、台風による二次災害の種類や対策について解説し、台風が来るときの行動や当日の注意点についても紹介します。



この記事を読めば、台風によりどのような二次災害が発生するのか理解し、安全に過ごすための対策を始められるでしょう。台風による二次災害に備えるためにも、ぜひ最後までお読みください。

目次

一次災害と二次災害の違いとは?

災害
項目一次災害二次災害
定義災害そのものにより直接引き起こされる被害大規模な災害の後に副次的に発生する被害
台風の例大雨、暴風など洪水、浸水、土砂崩れなど

一次災害と二次災害の違いを表にまとめました。ここからは、それぞれの定義や台風による被害の例を解説します。

一次災害とは

一次災害とは、災害そのものによって直接引き起こされる被害のことです。たとえば台風による一次災害には、大雨や暴風などがあります。

被害をできるだけ抑えるためには、気象情報をこまめに確認して事前の対策を進めておくことが重要です。

二次災害とは

二次災害とは、災害発生後に連鎖的・副次的に発生する被害のことです。

台風による二次災害の具体例としては、洪水や浸水、土砂崩れなどがあります。一次災害の雨や風が原因となり、地形や周辺環境などの条件が重なって発生する被害です。

二次災害では一次災害よりも被害の範囲が拡大する傾向があり、復旧活動の妨げになる恐れがあります。台風が接近する際は、二次災害を想定した対策が必要です。

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【一覧】台風による二次災害の例・対策

台風による二次災害対策
洪水・ハザードマップで自宅周辺のリスクを知る
・非常用持ち出し袋・備蓄品を準備する
・警戒レベルに応じた避難方法を知る
・水が引いた後の片付けと注意点を知る
浸水・冠水家の外
・植木鉢や物干し竿等、飛ばされやすいものの片付け
・窓・雨戸の施錠と補強
・排水溝の掃除
家の中
・家財の移動
・生活用水の確保
・玄関に土のうや水のうを置く
がけ崩れ危険箇所の把握
地すべりハザードマップの確認
停電・停電時に役立つ非常用品を準備する
・水や食料品の備蓄を確認する
・氷や冷却グッズを準備する
・スマートフォンやモバイルバッテリーを充電する
・家電のコンセントを抜く
・非常用持ち出し袋を準備する
・避難場所や避難経路を確認する
ガスの停止安全装置の作動で停止した場合
・ガス機器の破損・ガス漏れがないかを確認する
・ガス機器を停止する
・復帰ボタンを押す
ガスの供給停止への備え
・水や食料を備えておく
・暑さ・寒さ対策グッズを用意しておく
・体拭き用のウェットシート・ドライシャンプーを用意しておく
断水・飲料水の確保・備蓄
・生活用水の確保
・非常用トイレ・衛生用品の準備
・給水場所の事前確認・容器の準備
通信障害・通信会社の公式サイトでの障害・メンテナンス情報の確認
・ルーターなど通信機器の電源抜き差しによる再起動とリセット
交通インフラの断絶・ハザードマップの確認
・無理に移動せず安全な場所で待機する
飛来物による事故・不用意な外出を避ける
・飛ばされそうなものは固定・撤去する

台風によって引き起こされる二次災害には、さまざまな種類があります。ここでは、具体的な二次災害の例と対策を解説します。

1. 洪水

洪水は、大雨によって河川の流量が普段より増大し、堤防から水が氾濫する現象です。気象庁では、川の水かさが異常に増して、河川敷などにあふれ出す状態を「洪水」としています。周囲の住宅地や道路が浸水し、大規模な被害をもたらす恐れがあります。

洪水の被害を避けるためには、ハザードマップによる自宅周辺のリスクの把握が重要です。また、状況に応じて必要な避難ができるよう、非常用持ち出し袋や備蓄品を準備し、警戒レベルに応じた避難行動を確認しましょう。河川の水位は急激に上昇する場合があるため、避難指示が出る前でも危険を感じたら早めに避難してください。

水が引いた後に自宅を片付ける際は、感染症やケガに注意が必要です。

【あわせて読みたい】洪水とは?原因から冠水・氾濫との違いや対策までわかりやすく解説

2. 浸水・冠水

浸水は住宅などの建物が水に浸かる状態、冠水は田畑や道路などの土地が水に浸る状態です。短時間で大量の雨が降ると、河川の水が堤防を越えてあふれたり、排水処理が追いつかなくなったりして浸水や冠水が発生します。

浸水被害を防ぐため、家の外では飛ばされそうな荷物を片付け、排水溝を掃除しましょう。窓や雨戸の施錠と補強も有効な対策です。

また、玄関に土のうや水のうを設置すると、水の侵入を防ぎやすくなります。家の中では、家財を高い場所へ移動させ、生活用水を確保しましょう。

3. がけ崩れ

がけ崩れとは、地中にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、斜面が急激に崩れ落ちる現象です。

大雨の影響で突然発生するケースが多く、逃げ遅れると命に関わる危険があります。発生が急激であるため、人的被害につながりやすい二次災害です。

大雨が降り続いているときは、がけや急斜面には近づかないようにしましょう。また、地面のひび割れや小石が落ちてくるなどの異変が見られた場合は、早めに避難することも重要です。

事前の対策として、ハザードマップなどで自宅や通勤・通学路周辺にある危険箇所をあらかじめ確認することをおすすめします。

4. 地すべり

地すべりとは、地下水などの影響により、斜面の一部がゆっくりと下方に移動する現象です。移動する土の量が多く、一度動き出すと被害が広範囲に及ぶ恐れがあります。

地すべりのリスクを減らすため、自治体のハザードマップで土砂災害警戒区域を確認しておきましょう。あわせて、安全な避難場所や避難経路の把握も必要です。

5. ライフラインの断絶

台風により、電気やガス、水道、通信などのライフラインが停止する恐れがあります。災害の規模によっては、ライフラインの復旧に数日から数週間かかるケースもあるため、事前の備えが必要です。

ここでは、各ライフラインが停止した際の影響や対策を解説します。

電気

台風による強風や倒木、飛来物などによって電線や電柱が損傷すると、大規模な停電が発生することがあります。停電すると、照明だけでなく冷蔵庫やエアコンなどの家電も使えなくなります。

停電対策として、懐中電灯や乾電池などの非常用品の準備や、水や食料品の備蓄が必要です。夏場に停電が起こると熱中症のリスクも高まるため、保冷剤や氷、冷却グッズも用意しましょう。

停電するとスマートフォンやパソコン、モバイルバッテリーの充電ができないため、台風が接近する前に済ませる必要があります。

自宅を出て避難する際は、可能な範囲で家電のプラグを抜きましょう。停電復旧後に発生する通電火災の予防につながります。

【あわせて読みたい】台風の停電はなぜ起こる?主な原因5つと家庭でできる停電対策7選

ガス

台風の影響でマイコンメーターの安全装置が作動し、自動的にガスの供給が停止するケースがあります。また、災害に伴うガス機器の破損により、ガス会社が供給を停止することもあります。

安全装置の作動で停止した場合は、ガス機器の破損やガス漏れがないかを確認しましょう。異常がなければ、ガス機器を停止したうえで復帰ボタンを押して復旧させます。ガス漏れの臭いや、ガス機器・配管に破損が疑われる場合は自己判断で復帰操作をせず、ガス会社へ連絡をしてください。

長期間のガス供給停止に備えるには、水や火を通さずに食べられる食料の備蓄が必要です。冬場にガスが停止すると暖を取れないため、カイロやアルミブランケットも用意しましょう。

また、ガスが停止すると入浴が難しくなるため、体拭き用のウェットシートやドライシャンプーがあると便利です。

水道

台風による土砂崩れで水道施設や導水管が被害を受けると、断水する恐れがあります。

断水すると飲み水だけでなく、洗濯や手洗いなどの生活用水も確保しづらくなります。

事前の対策として、1人あたり1日3リットルを目安に飲料水を備蓄しましょう。浴槽に水を溜めておくと、生活用水として活用できます。

また、断水によりトイレが使えなくなるため、非常用トイレや衛生用品の準備が必要です。

自治体によっては給水ステーションが設けられるため、事前に場所を確認し、水を運ぶための容器を用意しておきましょう。

通信

悪天候の影響で通信設備の不具合や停電が起こり、インターネットや電話などの通信障害が発生する可能性があります。インターネットや電話が使えないと情報収集が困難になるため、事前の備えが必要です。

通信障害が疑われるときは、契約している通信会社の公式サイトで障害やメンテナンス情報を確認しましょう。自宅の通信機器の不具合であれば、モデムやルーターの電源を抜き差しして再起動を試しましょう。

すぐに復旧しない場合も想定し、モバイルWi-Fiやラジオなど、代替の通信手段も確保しておくと安心です。

6. 交通インフラの断絶

強風や豪雨で、鉄道や飛行機などの公共交通機関が運休することがあります。土砂崩れや倒木、建物の倒壊によって道路が寸断されると、バスやタクシーも利用できません。

交通インフラの停止や道路寸断に備え、ハザードマップを活用して安全な避難場所や避難経路を確認しておきましょう。外出先で交通機関が停止した場合は、無理に帰宅せず安全な場所で待機します。

道路や線路の安全が確認されるまでは、不要不急の移動を控えましょう。

7. 飛来物による事故

強風によって飛ばされた屋根材や看板、樹木の枝などが落下し、人に当たる事故が起こり得ます。

飛来物による事故を防ぐため、屋外にある飛ばされそうなものは固定・撤去し、必要に応じて補強しておきましょう。また、台風接近時は不要不急の外出を控え、飛来物による事故を避けることも重要です。

【タイムライン別】台風が来るときの行動

台風が来るときの行動

台風対策は、接近直前ではなく数日前から段階的に進めることが重要です。台風が来るときは、接近の3日前を目安に最新の気象情報を確認しましょう。

台風接近の前日までには、庭やベランダにある植木鉢、物干し竿など、風で飛ばされそうなものを室内に片付けます。屋外に置かれた自転車やゴミ箱などは、ロープを使って柱に固定するか室内へ移動しましょう。

防災グッズや非常用持ち出し袋の中身を点検し、足りない備蓄品は買い足しが必要です。スマートフォンやモバイルバッテリーの充電を満タンにし、停電に備えてください。

接近当日は外出を控え、窓や雨戸を閉めて安全な室内で過ごしましょう。早めの避難判断を心がけ、危険を感じたら迷わず避難を開始してください。

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【注意】台風当日にやってはいけないこと

台風

台風当日は、安全のため以下の行動を避けましょう。

  1. 不要不急の外出は絶対にしない
  2. 川や海、田んぼなど危険な場所には絶対に近づかない
  3. 窓に近づかない

ここでは、それぞれの注意点を解説します。

1. 不要不急の外出は絶対にしない

台風が接近している間は、不要不急の外出は絶対に控えましょう。強風で転倒したり、飛来物に当たってケガをしたりするリスクが高く、危険です。

台風対策は風雨が強くなる前にすべて済ませ、台風が過ぎ去るまで安全な屋内で待機しましょう。

2. 川や海、田んぼなど危険な場所には絶対に近づかない

台風接近中は、雨で増水した川や用水路、海、田んぼなどには近づいてはいけません。増水した水辺では陸地との境界が見えにくく、誤って転落する事故が起こりやすい状態です。

海上や海岸付近では高波や高潮が発生することがあり、台風通過後もしばらく危険な状態が続く場合があります。水辺のレジャーや釣りなどもすべて中止し、安全な高台や屋内で待機しましょう。

3. 窓に近づかない

台風が接近したときは、強風による窓ガラスの破損や飛来物に備えて、窓に近づかないようにしましょう。割れたガラスの破片が室内に散乱し、大ケガにつながる事故が発生する恐れがあります。

事前の備えとして窓や雨戸は施錠し、必要に応じて飛散防止フィルムや段ボールで補強します。外の様子が気になっても窓には近づかず、テレビやインターネットで情報収集しましょう。

正しい知識で台風の二次災害に備えよう

台風が発生すると、洪水やがけ崩れ、ライフラインの停止などの二次被害が発生する恐れがあります。最新の台風情報を確認し、適切に対策することで被害の軽減につながります。

台風に備える際は、自宅周辺の危険箇所を把握し、非常用持ち出し袋や備蓄品の準備が必要です。日頃の防災対策で、台風による停電や断水に備えられます。

台風接近時は不要不急の外出を避け、川や海などの危険な場所には近づかないようにしましょう。本記事の対策を参考にして、台風シーズンに向けた準備を少しずつ始めてください。