外出時に雷の音が聞こえてきたら、すぐに安全な場所に避難しましょう。運動場(グラウンド)やゴルフ場などの開けた場所は危険ですが、建物の中や車、列車などの中は比較的安全です。
まずは、屋外と家の中で雷が聞こえてきた際に取るべき対策・行動をご紹介します。シーン 対策・行動 屋外 1.音が聞こえたらすぐ安全な場所に避難する
2.木や電柱から4m以上離れる
3.姿勢を低くする
4.天気予報で雷情報を確認する家 1.あらかじめ家電のプラグをコンセントから抜く
2.雷で停電したら家電のプラグをコンセントから抜く
3.雷ガードタップを活用する
4.分電盤に避雷器を設置する
この記事を読めば、万が一、雷に遭遇した際も、慌てずに対応できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
- 雷による被害とは
- 雷被害の頻度
- 落雷による災害の事例
- 【屋外】雷から身を守るための対策・行動4選
- 対策1. 雷鳴が聞こえたらすぐ安全な場所に避難する
- 対策2. 高いものから4m以上離れる
- 対策3. 姿勢を低くする
- 対策4. 天気予報で雷情報を確認する
- 【家】雷から家電を守るための対策・行動4選
- 対策1. あらかじめ家電のプラグをコンセントから抜く
- 対策2. 雷で停電したら家電のプラグをコンセントから抜く
- 対策3. 雷ガードタップを活用する
- 対策4. 分電盤に避雷器を設置する
- 雷対策に関するよくある質問
- 避雷針の仕組みは?
- 雷の備えで大切なことは?
- 雷が鳴ったとき家の中ではどこが安全?
- 日頃から雷対策をおこない大切な命や家電を守ろう
雷による被害とは

雷による被害は、大きく「直接的な被害」と「間接的な被害」に分けられます。
直接的な被害として多いのは、建物の破損や落雷による火災などです。また、雷が人に直撃すると、感電によって死に至るケースもあります。
非直接的な被害として代表的なものは、雷サージによる停電や家電の故障です。雷サージとは、落雷によって周囲の電線に発生する一時的な過電圧のことです。雷サージが家庭の電線や通信ケーブルを通じて家電に伝わると、中の基板が壊れて停電や故障につながります。
雷被害の頻度
気象庁は、1991年〜2020年までの30年間で雷が目視観測された日数の平均を公表しています。たとえば、内陸部の宇都宮では年間26.5日、日本海側の金沢では年間45.1日と、地域によって差がありました。発生時期についても、内陸部では夏が多いのに対し、日本海側では冬に多く発生するという地域差が見られています。
また、Panasonic(パナソニック)がおこなったアンケート調査では、対象者の6人に1人が雷の被害を受けたという結果が出ています。雷サージによる被害が多かった家電は、1位がテレビ、2位がパソコンでした。
出典:気象庁|雷の観測と統計
出典:Panasonic|避雷器 / かみなりあんしんばん
落雷による災害の事例
周囲に高いものがない場所では、人に落雷する事例が多く報告されています。これは、雷がより高いところに落ちやすい性質を持っているためです。たとえば、漁船での作業中や、いかだの上での釣りなど、海上での落雷事故も報告されています。
また、木に落ちた雷が、近くにいる人に飛び移る「側撃(そくげき)」による被害も、典型的な例です。特に、木の下で雨宿りしていると、人体に落雷を受けるケースがあります。
落雷は非常に深刻な結果を招くことがあり、死亡事故につながることも珍しくありません。
【屋外】雷から身を守るための対策・行動4選
雷は高いものに落ちやすい性質があるため、状況によっては人体に落雷し、最悪の場合、死に至る危険性もあります。ここでは、屋外にいた場合どのように身を守るかについて解説します。
対策1. 雷鳴が聞こえたらすぐ安全な場所に避難する
| 危険な場所 | 安全な場所 |
|---|---|
| グラウンド ゴルフ場 屋外プール 堤防 砂浜 海上 山頂や尾根 | 建物 自動車 バス 列車 客船 飛行機 |
雷鳴が聞こえたら、すぐに建物や自動車の中へ避難しましょう。大きな木など、近くに高いものがあると、そこに落ちた雷が人体に飛び移る可能性があります。
自動車などの乗り物は金属類で囲まれており、外側に電流が流れる効果により、車内にいれば雷に撃たれにくくなります。一方で、グラウンドやゴルフ場、海の上などの開けた場所は危険なので、すぐに避難しましょう。
対策2. 高いものから4m以上離れる
避難する際は、電柱や鉄塔などの高いものからは少なくとも4m以上離れ、てっぺんを見上げたときに45度以上の角度になる距離を保ちましょう。雷は高いものに落ちやすいため、電柱などが近くにあると、そこに落ちた雷の電流が人体に飛び移る可能性があります。ただし、離れすぎて開けた場所に出ると、人体が最も高い場所となり、雷の直撃を受けるリスクが高まります
高いものから近すぎず遠すぎずの距離を保つことが、落雷を受けにくくするポイントです。
対策3. 姿勢を低くする
- 高いものから4m以上離れた場所で姿勢を低くする
- しゃがんで踵を浮かせる
- 傘は体より高く突き出さない
近くに避難できる建物や自動車がない場合や、高いものから4m以上離れられない場所では、姿勢を低くします。
このとき、地面との接地面ができるだけ小さくなるように、踵を浮かせてしゃがむのがポイントです。座ったり寝ころんだりすると接地面が広くなり、雷による電流が体を通り抜けて、しびれや痛みが発生する可能性があります。
また、傘を持っている場合は、体より高く突き出さないように注意しましょう。
対策4. 天気予報で雷情報を確認する
落雷の可能性がある場合や、屋外で活動する際は、事前に天気予報を確認することをおすすめします。雷情報を把握すると、より安全に行動できるでしょう。
特に、ハイキングや登山、海水浴などは開けた場所にとどまる時間が長いため、注意が必要です。
天気予報で「雷を伴う」「大気の状態が不安定」などの表現が使われているときは、雷の発生が予想されます。
【家】雷から家電を守るための対策・行動4選
自宅は屋外に比べて安全ですが、落雷によって建物内のテレビやパソコンなどの家電が故障するケースもあります。そこで、対策として以下の方法がおすすめです。
ここでは、雷から家電を守るための対策を解説します。
対策1. あらかじめ家電のプラグをコンセントから抜く
雷から家電を守るには、雷が発生する前にコンセントからプラグを抜いておくのが基本です。
雷が落ちると、近くの電線を通じて大きな電流が発生し、それが家電に流れ込んで壊れます。壊れたら困る家電や精密な機器を優先して抜くようにしましょう。
ただし、雷鳴が聞こえた後に家電のプラグに触るのは危険です。落雷の影響で感電する恐れがあるため、触らないようにしましょう。
対策2. 雷で停電したら家電のプラグをコンセントから抜く
落雷により停電した場合は、家電のプラグをコンセントから抜きましょう。復旧時に一斉に電源が入ると、ヒューズが飛んだりブレーカーが落ちたりする可能性があります。
エアコンや電子レンジなど、消費電力が大きい家電を優先するとブレーカーが落ちにくくなります。
対策3. 雷ガードタップを活用する
いつ来るかわからない雷に備えて、雷サージに対応した雷ガードタップを使うと安心です。雷ガードタップとは、雷によって発生する高電圧の電気から電子機器を保護するための電源タップです。家電量販店、ホームセンターで購入できます。
雷ガードタップを使用しても被害を完全に防げるわけではありませんが、使わない場合に比べて被害を縮小できます。
対策4. 分電盤に避雷器を設置する
分電盤に避雷器を設置すると、雷サージを大地に逃がせます。
避雷器は、雷によって発生する過電圧や過電流から電気機器を保護するための装置です。電話線やテレビアンテナ線などから侵入する電流には対応できませんが、分電盤経由で家電に過電圧がかからないよう保護できます。
避雷器つきの分電盤以外にも、既設の分電盤に後付けできる避雷器もあります。避雷器も家電量販店、ホームセンターの他に、ECサイトや電気工事店でも購入できます。
雷対策に関するよくある質問

最後に、雷の対策に関するよくある質問にお答えします。
避雷針の仕組みは?
避雷針の仕組みは、高いものに落ちやすい雷の性質を利用しています。落雷時の電流を安全に地面に流して、周囲の被害を防ぐ装置です。
建物の屋上などの高い位置に尖った金属製の棒を設置して、雷を受けとめます。この棒は地中に埋められた導体(アース線)とつながっており、雷の電流を地中に逃がすことで、建物内部に電流が流れ込むのを防ぐ仕組みです。
雷の備えで大切なことは?
雷の備えで大切なことは、天気予報を確認することです。雷が発生する可能性が高いとわかっていれば、登山・キャンプなどの屋外イベントを中止するなど、危険な場所を避けられます。また、自宅にある家電のプラグを抜くことで、雷サージによる故障も防げるでしょう。
屋外にいるときに雷鳴が聞こえたら、安全な建物か乗り物に避難しましょう。近くに安全な場所がなければ、開けた場所を避け、姿勢を低くするのが基本です。
また、雷の予報は日本気象協会の「雷レーダー(予報)」などで確認できます。
雷が鳴ったとき家の中ではどこが安全?
建物の中は外に比べて安全ですが、電灯やテレビなどの電気機器から1m以上離れた部屋の中心付近がより安全です。
日頃から雷対策をおこない大切な命や家電を守ろう
屋外にいて雷鳴が聞こえてきたら、すぐに安全な場所に避難しましょう。グラウンドやゴルフ場などの開けた場所は避け、建物や車、列車などの中に駆け込みます。
もし周りに安全な場所がなければ、電柱などの高いものから4m以上離れ、姿勢を低くします。この際、踵を浮かせてしゃがむことで地面との接地面を小さくするのがポイントです。
自宅にいるときは、雷の発生が予想された時点で家電のプラグを抜きます。特に、故障したら困る家電や精密機器から優先的にプラグを抜きましょう。雷鳴が聞こえてからプラグに触るのは、感電の可能性があるため危険です。
いつ起こるかわからない雷の対策として、雷ガードタップの活用や、分電盤への避雷器の取り付けがおすすめです。日頃から雷対策をおこない、大切な命や家電を守りましょう。


