夜中に地震が発生すると、視界が限られる中で突然強い揺れに見舞われるため、状況把握や適切な行動判断が難しくなります。夜中に地震が発生した場合は、以下の4つの行動を取りましょう。
- 行動1. 身の安全を最優先にする
- 行動2. 照明をつけて周囲の状況を確認する
- 行動3. いつでも外に出られる準備をする
- 行動4. 停電時は火災のリスクを考慮して行動する
夜中に地震が発生すると、視界が限られる中で突然強い揺れに見舞われるため、状況把握や適切な行動判断が難しくなります。夜中に地震が発生した場合は、以下の4つの行動を取りましょう。

夜中と昼間の地震では発生の仕組みに違いはありませんが、私たちが受ける影響や行動のしやすさが異なります。
夜中は就寝中であることが多く、揺れに気づいてから身を守る行動に移るまでに時間がかかりやすくなります。また、暗闇の中では室内の状況や周囲の危険を把握しにくく、落下物や割れたガラスに気づきにくい点も注意が必要です。
さらに、避難が必要な場合でも夜間は足元が見えにくく、昼間に比べて転倒や事故のリスクが高まります。そのため、昼間の地震よりも慎重な判断と行動が求められます。
夜中に地震が発生すると、何から行動すればよいのか迷ってしまうことも少なくありません。ここでは、夜中に地震が起きた場合に取るべき基本的な行動について解説します。夜中の地震に備えたい方は、ぜひ参考にしてください。
夜中に地震が起きたときは、まず自分の身の安全を守ることが最優先です。驚いてすぐに動いてしまいがちですが、揺れている最中に歩き回ると足元が不安定になり、転倒やけがのリスクが高まります。
まずは布団をかぶって頭を守る、または可能であればベッドの下などに身を寄せて、揺れがおさまるまで動かず安全を確保しましょう。無理に移動せず、その場で身を守る行動が重要です。
揺れがおさまったら、照明をつけて周囲の状況を確認しましょう。地震の影響で窓ガラスが割れたり、家具やものが床に散乱していたりする可能性があります。
暗いまま動くと、落下物や破片を踏んでけがをする可能性があるため注意が必要です。停電して照明が使えない場合は、懐中電灯やスマートフォンのライト機能を活用し、安全を確かめながら行動しましょう。
周囲の安全を確認したら、いつでも外に出られる準備を整えます。靴下と靴を履いて足を保護することで、室内での移動や屋外への避難時のけがを防ぎやすくなります。床に落ちたガラス片や落下物を踏む危険もあるため、裸足やスリッパでの移動は避けることが大切です。
また、パジャマのままでは保温性や動きやすさに不安が残ります。夜間は気温が下がりやすく、避難や屋外での待機が長引くこともあり、体が冷えやすくなります。すぐに外へ出られる服装に着替えておくことで、寒さや動きにくさによる負担を減らし、落ち着いて行動しやすくなるでしょう。
停電している場合は、通電火災などのリスクを考慮した行動を取りましょう。地震による停電後、電気が復旧した際に損傷した電気配線や電化製品から火災が発生するおそれがあります。
避難所へ移動する場合も自宅にいる場合も、使用していない電気器具の電源コードを抜いておくことで、火災予防につながります。また、暖房器具や電化製品の周囲に、衣類や可燃物が落下していないかも確認しておきましょう。通電火災については、以下の記事で詳しく解説しています。
【あわせて読みたい】【図解つき】通電火災とは?発生の原因や4つの対策、被災者が電気で困ったことも紹介
夜中の地震では明かりや人の動きが限られるため、準備の有無が行動のしやすさに大きく影響します。事前に環境を整えておくことで、揺れがおさまったあとの対応や避難の判断もしやすくなるでしょう。ここでは、夜間の地震に備えてできる5つのことについて解説します。
夜中の地震に備えるために、寝室に懐中電灯・靴・靴下を置いておきましょう。就寝中に地震が発生すると、停電によって周囲が暗闇になる可能性があります。その状態で動くと、床に落ちたガラス片や落下物を踏んでけがをするおそれがあり注意が必要です。
懐中電灯で視界を確保し、靴と靴下で足元を保護することで、安全を確保しながら落ち着いて行動しやすくなります。すぐに手が届く場所にまとめて置いておくことが大切です。
地震はいつ発生するかわからず、発生後は速やかな避難が求められる場合があります。避難が必要な場合に備えて非常用持ち出し袋を準備し、取り出しやすい場所に置いておきましょう。
非常用持ち出し袋は避難所まで自力で持っていく必要があります。そのため、余計なものを入れず、必要最低限のものにしておくことが重要です。以下のチェックリストを参考に、家族構成やライフスタイルに合わせて備えを進めましょう。
夜中の地震に備えて、避難所までのルートを事前に確認しておくことも重要です。夜間は視界が悪く、地震による混乱で普段は通れる道が使えなくなることも考えられます。
あらかじめ避難所の場所や複数のルートを把握しておけば、災害発生時も慌てずに行動しやすくなります。避難所の位置や自宅周辺の災害リスクはハザードマップで確認できます。ハザードマップの種類や使い方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】ハザードマップの種類をわかりやすく解説!マップ別の特徴と使い方も紹介

地震によるけがを防ぐために、家具類は固定しておきましょう。タンスや本棚などの大型家具は、強い揺れによって倒れたり中身が飛び出したりするおそれがあります。
L字金具や突っ張り棒、粘着マットなどを使って固定しておくことで、家具の転倒や落下を防ぎやすくなります。また、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るのが効果的です。
特に寝室は就寝中に被害を受けやすいため、できるだけ家具やものを置かない工夫も必要です。以下の記事では、家具の転倒防止対策について詳しく解説しています。
【あわせて読みたい】家具の転倒防止対策6選!おすすめの器具や安全対策のポイントを解説
地震の被害を最小限に抑えるために、自宅の耐震性を確認しておくことも欠かせません。2016年の熊本地震では、1981年以前に建てられた木造住宅を中心に、多くの建物が倒壊しました。
建物の構造や築年数によって、地震への強さには差があります。耐震診断を受けることで、自宅の弱点や補強が必要な箇所を把握できます。必要に応じて耐震改修工事を検討し、揺れに強い住まいづくりを進めておきましょう。
夜中に発生した地震は、暗闇や就寝中という状況が重なり、被害の把握や避難行動が難しくなる傾向があります。実際に過去の大きな地震でも、夜間の発生が被害の拡大や混乱につながったケースが見られました。ここでは、夜中に起きた代表的な地震の事例について詳しく見ていきましょう。
熊本地震は、夜中に発生した地震の中でも、特に被害が大きかった事例です。2016年4月14日と16日に震度7の地震が発生し、本震とされる16日の地震は午前1時25分に起きました。
強い揺れにより多くの建物が倒壊し、道路やライフラインにも深刻な被害が生じました。2度目の震度7を観測した本震を受けて避難者は急増し、熊本県内では最大18万人以上が避難する事態となりました。熊本地震の被害状況や震度の詳細については、以下の記事も参考にしてください。
【あわせて読みたい】熊本地震はいつ起きた?災害に向けた7つの備えも徹底解説
北海道胆振東部地震は、深夜に発生し日本で初めての大規模停電(ブラックアウト)を伴った地震です。2018年9月6日午前3時7分頃、胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町などで震度7を観測しました。
家屋の倒壊や斜面崩壊により多くの死傷者が出たほか、地震の影響で北海道全域で大規模停電が発生しました。暗闇や停電の中で周囲の安全を確認しながら行動しなければならない点が、昼間に発生する地震との違いです。
2025年12月8日23時15分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。北海道・青森県・岩手県などで津波警報・注意報が発表され、岩手・久慈港では最大約70cmの津波が観測されました。
夜間に地震が発生すると、周囲が暗い中で強い揺れに見舞われ、就寝中の状態から急いで避難行動を取る必要があります。あらかじめ手の届く場所に懐中電灯や靴を置いておくだけでも、暗闇の中での移動や避難がしやすくなるでしょう。
出典:気象庁|令和7年12月8日23時15分頃の青森県東方沖の地震 | 2025年

最後に夜中の地震に関するよくある質問に回答します。
夜中に地震が起きたときの注意点や行動について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
夜中だからといって地震が起きやすいわけではありません。地震は地下の岩盤やプレートのずれによって発生する自然現象で、時間帯との直接的な関係はないとされています。
プレートが接している境界付近などでは地震が起こりやすい地域はありますが、それが夜中に集中するという科学的根拠はありません。昼夜を問わず地震は発生するため、時間帯に関係なく日頃からの備えが重要です。
夜中に地震が起きた場合は、被害状況に応じて取るべき行動が異なります。まずは揺れがおさまるまで、布団をかぶるなどして自分の身を守る行動を取ることが重要です。
その後、建物の損傷や火災などの危険がある場合には避難を検討します。避難所の開設状況は自治体ごとに異なるため、防災無線や自治体の情報を確認したうえで落ち着いて行動しましょう。
夜中の避難では、暗闇による転倒やけがに特に注意が必要です。床にはガラス片や落下物が散乱している可能性があるため、できるだけ底が厚くて丈夫な靴を履いて足を守りましょう。
また、ヘルメットや帽子を着用して頭部を保護することもポイントです。可能であれば電気ブレーカーを落とし、ガスや水道の元栓を閉めてから避難すると、火災や漏水のリスクを抑えられます。
夜中の地震は、暗闇や就寝中という状況が重なり、昼間よりも状況把握や行動判断が難しくなります。そのため、まず身の安全を確保し、照明などで周囲を確認しながら落ち着いて行動することが重要です。
また、靴・懐中電灯の準備や家具の固定、自宅の耐震性の確認など、事前の備えが夜間の安全性を大きく左右します。過去の地震事例からも、夜中の地震には特有のリスクがあることがわかります。日頃から準備を整え、いざというときに冷静に対応できる環境をつくっておきましょう。