「沖縄で津波が来たらどうなる?」
「沖縄で津波が来た場合の逃げ場は?」
「過去の事例について知りたい」
津波について、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。沖縄は地震が少ない地域です。しかし、津波が発生した事例もあるため、津波対策をおこなうことは大切です。
この記事では、沖縄における津波のリスクについて解説します。ほかにも、過去の事例や津波発生時の行動についても触れていきます。
この記事を読むことで津波への理解が深まり、緊急時に必要な行動を身につけられるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

沖縄に津波は来る?

沖縄は地震が少ないため、津波の影響が小さいと思われがちですが、実際には津波が発生した記録があります。
実際に、沖縄では「津波災害警戒区域」が指定されており、最大規模の津波に備えた避難体制が整備されています。この区域では、住民が津波に対して迅速に避難できるよう、地域ごとのハザードマップや避難施設が整備されています。
沖縄に津波は来ないと思われている理由
沖縄は本州ほど地震が頻発しないため、津波のリスクが低いと考えられがちです。また、地震が発生しても揺れが小さく、記録に残りにくいことも影響しています。
しかし、沖縄周辺では大きな地震起きていないものの、津波が発生した事例はあります。特に、遠くで起きた地震が津波を引き起こすこともあり、沖縄も決して安全とは言えません。
沖縄に津波が来た過去の事例
2024年4月3日、台湾付近で発生したM7.7の地震により、沖縄では13年ぶりに津波警報・津波注意報が発表されました。津波は地震発生から約15分後に到達し、迅速な避難が求められる状況でした。
幸いにも津波の被害はなく、およそ3時間後には警報が解除されました。このような事例からも、沖縄でも津波のリスクがあることがわかります。
津波が発生したときに取るべき行動3選

津波が発生した際は、以下3つの行動を取りましょう。
ここからは、それぞれの行動について解説します。
1. 揺れがおさまったらすぐに避難する
津波から身を守るためには、地震の揺れがおさまったらすぐに避難を開始することが重要です。津波は非常に速く、海面が深い場所では時速800kmの速さで進みます。陸地に近づくとスピードは遅くなりますが、それでも時速36kmと非常に速く、走って逃げるのは困難です。
津波警報が発表されたら、避難を先延ばしにせず早急に高台などの安全な場所に向かいましょう。
2. 警報・注意報が解除されるまで海には近づかない
津波が発生したら、警報や注意報が解除されるまでは海に近づかないようにしましょう。津波は予想よりも遅れて到達したり、繰り返し襲ってきたりすることがあるからです。また、震源が陸地に近い場合は、津波警報が遅れることもあります。
津波は単なる大波や高潮と異なり、非常に大量の海水が押し寄せます。そのため、海水面が低くても予想以上の被害をもたらすかもしれません。
津波から逃げ切るためにも、警報や注意報をよく確認しましょう。
3. 津波避難場所や高台に逃げる
津波が発生したら、海辺や川沿いの地域では津波避難場所や津波避難ビルへ避難しましょう。
特に海の近くにいるときは津波標識を確認し、万一の事態に備えて行動できるようにしておくことが大切です。
沖縄の津波に関するよくある質問

ここでは、沖縄の津波に関するよくある質問についてまとめました。
それぞれの質問に答えていきます。
沖縄に津波が来た際の逃げ場は?
津波が発生した際の逃げ場は、高さ5m以上の高台や津波避難場所、津波避難ビルです。津波の到達時間は非常に短いため、高い場所に迅速に避難することが求められます。
南海トラフが発生しても沖縄は安全?
南海トラフ地震が発生しても、沖縄は必ずしも安全とは言えません。沖縄は本土から遠いものの、地震の揺れや津波の影響を受ける可能性があります。
万が一の場合に備え、避難場所や経路を確認しておくことが大切です。
南海トラフが発生したら沖縄の津波高さはどれくらい?
内閣府のシミュレーションによると、南海トラフ地震が発生した場合、沖縄には最短で約1時間後に津波が到達し、最大で5mの高さになる可能性が指摘されています(出典:内閣府防災情報サイト)そのため、南海トラフ地震発生に向けて対策しておくことが大切です。
沖縄でも津波対策をしっかりおこなおう
沖縄は本州ほど地震が多くないため、津波のリスクが低いと思われがちですが、過去には遠方の地震による津波被害が発生したこともあります。南海トラフ地震の影響で、沖縄には最短で1時間後に最大5mの津波が到達する可能性が指摘されており、十分な備えが必要です。
津波が発生した際は、できるだけ高いところへ逃げましょう。沖縄でも津波避難場所や高台が設置されているため、日頃から把握しておくと迅速に避難できます。
また、津波は1回だけでなく何度も襲ってくることがあります。警報が解除されるまで油断しないように注意が必要です。
津波対策をおこなう際は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。