「地震などの災害でガスが止まったらどうすればいい?」
「ガスが止まった原因は?」
「ガスの復旧方法を知りたい」
ガスが止まったとき、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。地震などの災害でガスが止まった際は、ガス機器の破損やガス漏れがないかを確認し、ガス機器を停止させてから復帰ボタンを押すことで復旧が可能です。
この記事では、ガスが止まったときの原因や復旧方法について解説します。また、災害時に必要な備えについても触れていきます。
ガスが止まった原因を知ることで、正しい復旧方法を理解できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
- 地震などの災害でガスが止まったらどうする?
- 1. ガス機器の破損・ガス漏れがないかを確認する
- 2. ガス機器を停止する
- 3. 復帰ボタンを押す
- 日常生活でガスが止まったのはなぜ?3つの原因
- 1. 安全装置が作動している
- 2. ガス漏れが発生している
- 3. ガス代を滞納している
- ガスが止まったときの復旧方法4つ
- 1. 復帰ボタンを押す
- 2. ガス会社にガス漏れを連絡する
- 3. 滞納料金を支払い再開手続きする
- 4. ガス会社に問い合わせる
- ガスの使用中に地震などの災害が起きたらどうする?
- 1. 慌てずすぐに火を消す
- 2. 揺れがおさまったら器具栓やガス栓を閉める
- 3. ガス臭い場合はすぐに窓や扉を開けて屋外に避難する
- 災害でガス・電気が止まった場合に向けてできる備え
- 備え1. 水や食料を備えておく
- 備え2. 暑さ・寒さ対策グッズを用意しておく
- 備え3. 体拭き用のウェットシート・ドライシャンプーを用意しておく
- ガスが止まった際によくある質問
- ガスが止まったときは自分で再開できる?
- ガスが止まったときに押す復帰ボタンはどこ?
- ガスが止まったら復旧までどれくらいかかる?
- ガスが止まったらお風呂はどうする?
- ガスが止まったときは落ち着いて原因を探そう
地震などの災害でガスが止まったらどうする?

地震や台風などの災害時にガスの安全装置が作動し、自動的に供給が停止することがあります。これは、ガス漏れや火災のリスクを防ぐための仕組みによるものです。
この場合は、以下の手順で復旧が可能です。
ここからは、それぞれの手順について解説します。
1. ガス機器の破損・ガス漏れがないかを確認する
ガスの使用を再開する前に、まずはガス機器の破損やガス漏れがないかを確認しましょう。破損した機器を使用すると、火災や爆発のリスクが高まります。
ガスの臭いがする場合はすぐに窓や扉を開けて換気し、ガス会社に連絡しましょう。その後、安全のため屋外へ避難します。
2. ガス機器を停止する
ガスを安全に復旧させるために、すべてのガス機器を停止しましょう。ガスコンロや給湯器などの使用中の機器は、火を消してスイッチを切ります。
その後、ガス栓(元栓)をしっかり閉めます。元栓が開いたままだと、復旧時にガスが漏れる危険があるためです。特に長時間使用していない機器があれば、忘れずに確認しましょう。
3. 復帰ボタンを押す
ガス機器の停止と安全確認ができたら、マイコンメーターの復帰ボタンを押してガスの供給を再開します。メーターの種類によって操作方法が異なりますが、基本的な手順は以下の通りです。
- 復帰ボタンのキャップを外す
- 復帰ボタンを奥までしっかり押す
- 赤ランプが点灯したら手を離す
- ガスを使用せずに数分間待つ
- ランプの点滅が消えれば復旧完了
復帰操作後もガスが使えない場合は、ガス会社に問い合わせましょう。
日常生活でガスが止まったのはなぜ?3つの原因

日常生活でガスが止まった場合、以下3つの原因が考えられます。
ここからは、それぞれの原因について解説します。
1. 安全装置が作動している
ガスメーターには安全装置が搭載されており、異常を検知すると自動的にガスの供給を停止します。これは、ガス漏れや火災のリスクを防ぐための重要な機能です。
安全装置が作動する主なケースは、以下の通りです。
- ガスを長時間使用した
- ガスを大量に使用した
- コンロや給湯器に不具合がある
- 震度5以上の地震が発生した
ガスが突然止まった場合はメーターの表示ランプを確認し、必要に応じて適切な復旧手順を試しましょう。復旧方法については「ガスが止まったときの復旧方法4つ」で詳しく解説します。
2. ガス漏れが発生している
ガス漏れが発生すると安全装置が作動し、自動的にガスの供給が停止します。ガスが使えなくなった際は、まず周囲にガスの臭いがしないかを確認しましょう。
万が一ガス臭さを感じた場合は、すぐに窓やドアを開けて換気し、ガス機器の使用を中止します。また、火気の使用や電気のスイッチの操作も避け、速やかにガス会社へ連絡しましょう。
3. ガス代を滞納している
ガス代を滞納すると、ガス会社からの通知の後、供給が停止されることがあります。支払い状況を確認するために、口座引き落としやクレジットカードの利用履歴をチェックしましょう。
また、ガス会社のマイページやアプリを利用すると、未払い状況をすぐに確認できます。不明な点があれば、直接ガス会社に問い合わせることで確認可能です。
ガスが止まったときの復旧方法4つ

ガスが止まった際は、以下のステップで復旧ができます。
ここからは、それぞれの方法について解説します。
1. 復帰ボタンを押す
ガスの安全装置が作動した場合、復帰ボタンを押すことでガスを再開できます。復旧方法は、以下の通りです。
- 復帰ボタンのキャップを外す
- 復帰ボタンを奥までしっかり押す
- 赤ランプが点灯したら手を離す
- ガスを使用せずに数分間待つ
- ランプの点滅が消えれば復旧が完了する
点滅が消えたらガス機器を1つずつ試し、正常に使用できるかを確認します。それでも復旧しない場合は、ガス会社に問い合わせましょう。
2. ガス会社にガス漏れを連絡する
ガスの臭いがする場合や、安全装置が作動してガスが止まった場合は、自分で復旧せずにガス会社へ連絡しましょう。大まかな流れは以下の通りです。
- 窓や扉を開けて換気をする
- ガス栓を閉める
- メーターガス栓も閉める
- ガス会社に連絡する
連絡後はガス会社の指示に従い、復旧作業が完了するまでガスを使用しないようにしましょう。
3. 滞納料金を支払い再開手続きする
滞納によってガスが止まった場合は、ガス会社に連絡して滞納料金を支払い、再開手続きをおこないます。支払い方法や手続き内容は、ガス会社によって異なります。公式サイトを確認して手続きをおこないましょう。
4. ガス会社に問い合わせる
ガスが止まった原因がわからない場合、最も確実なのはガス会社に直接問い合わせることです。カスタマーサポートに連絡して状況を伝えることで、専門的なアドバイスや必要な手続きを案内してもらえます。
ガスの使用中に地震などの災害が起きたらどうする?

ガスの使用中に地震などの災害が発生した場合は、以下3つの行動を取りましょう。
ここからは、それぞれの行動について解説します。
1. 慌てずすぐに火を消す
地震などの災害時は、慌てずにまずは火を消すことが最も重要です。揺れが激しい場合は、ガス機器の安全装置が作動して火が消えることもあります。消えていない場合は、手動で消火します。
2. 揺れがおさまったら器具栓やガス栓を閉める
地震の揺れがおさまったら、まずガス機器の器具栓やガス栓を閉めましょう。ガスを止めることで、二次災害を防げます。
3. ガス臭い場合はすぐに窓や扉を開けて屋外に避難する
ガスの臭いを感じた場合は、まず冷静に窓や扉を開けて換気をしましょう。その後、近くのガス会社に速やかに連絡し、すぐに屋外に避難します。
特に海の近くに住んでいる場合は津波などのリスクも考慮して、早急に高台へ避難することが重要です。
災害でガス・電気が止まった場合に向けてできる備え
災害でガスが止まった場合に備えて、以下3つの準備をおこなうと安心です。
ここからは、それぞれの備えについて解説します。
備え1. 水や食料を備えておく
災害時に備え、まずは水と食料を備蓄しましょう。
飲料水は1人あたり1日3リットルが目安とされ、最低でも3日分は必要です。食料については、調理不要なレトルト食品や缶詰などの非常食を3日分確保することが推奨されています。
水や食料の備蓄は家庭の状況に合わせて、定期的に確認・補充しておくことが重要です。
備え2. 暑さ・寒さ対策グッズを用意しておく
冷暖房が使えなくなることを想定し、暑さや寒さ対策ができるアイテムを用意しましょう。
夏の場合、小型の扇風機や瞬間冷却材を備えておくと、暑さをしのぐのに役立ちます。冬には使い捨てカイロやアルミブランケットを用意しておくことで、寒さから身を守れます。
備え3. 体拭き用のウェットシート・ドライシャンプーを用意しておく
災害時は長期間お風呂に入れないこともあるため、体拭き用のウェットシートやドライシャンプーを準備しておくことをおすすめします。ウェットシートは手軽に体を拭けるので、清潔を保つのに便利です。
また、ドライシャンプーはシャンプーができないときに髪の汚れを取り、さっぱりとした感覚を保つのに役立ちます。ドライシャンプーにはスプレー式やシート式などのタイプがあるため、使いやすいものを選んで備えておくと安心です。
ガスが止まった際によくある質問

ガスが止まった際によくある質問は、以下の通りです。
これらの疑問をあらかじめ解決することで、慌てずに対応できます。ここからは、それぞれの質問に回答します。
ガスが止まったときは自分で再開できる?
ガスが止まった原因が安全装置の作動によるものであれば、自分で復旧ボタンを押して再開できます。具体的な手順は、以下の通りです。
- 復帰ボタンのキャップを外す
- 復帰ボタンを奥までしっかり押す
- 赤ランプが点灯したら手を離す
- ガスを使用せずに数分間待つ
- ランプの点滅が消えれば復旧が完了する
ただし、ガス漏れが原因である場合は無理に再開しようとせず、ガス会社に連絡して対応を求めましょう。
ガスが止まったときに押す復帰ボタンはどこ?
復帰ボタンは、通常ガスメーターの左側に設置されています。ガスメーターが外部に設置されている場合、メーター本体のカバーを開けると復帰ボタンが見つかります。
ガスが止まったら復旧までどれくらいかかる?
ガスが止まった場合、復旧にかかる時間は原因によって異なります。
安全装置が作動して止まった場合は、復帰ボタンを押すことで数分以内に再開可能です。しかし、滞納が原因の場合は料金支払い後にガス会社の確認作業が必要となるため、復旧には数時間、もしくは翌日までかかることもあります。
ガスが止まったらお風呂はどうする?
ガスが止まるとお風呂は一時的に利用できなくなるため、復旧まで待つか代用方法を試してみましょう。お風呂の代用になる方法は、以下の通りです。
- 水風呂や水シャワーで体を洗う
- 近隣の銭湯を利用する
- スポーツジムのシャワーを利用する
- 蒸しタオルやドライシャンプー、体拭きシートを使って体を拭く
復旧まで待てない場合は、必要に応じてこれらを活用しましょう。
ガスが止まったときは落ち着いて原因を探そう
ガスが止まった際は、まず冷静に原因を確認することが大切です。災害時にガスが止まった場合は、ガス機器の破損やガス漏れを確認し、ガス機器を停止します。ガス栓も閉めたら、速やかに避難しましょう。
日常生活でガスが停止した際は、安全装置の作動やガス漏れが原因です。これらの事象が確認できない場合は、ガス料金の支払いを滞納している可能性があります。
もし原因がわからない場合や自分で対処できない場合は、ガス会社に問い合わせることで確認可能です。ガスが止まったからといって焦らず、この記事で紹介した方法を参考に適切な対応を取りましょう。