災害に備える

停電への備えとして用意すべき7つのものとは?注意点もあわせて解説

「停電には備えたほうがいいって聞くけど、何を用意すべき?」
「停電で使用できなくなる家電を教えてほしい」
「停電した際は何に注意したらいいの?」


上記のように、停電に対して備えたいけど何をしたらいいかよくわからない方は多いのではないでしょうか。

計画的なものを除き、停電は突然発生して日常生活に大きな支障をきたすものです。台風や地震、集中豪雨などの自然災害によって起こる可能性があります。特に夜間や悪天候時に起こると余計に不安や混乱を招くため、事前の万全な備えが重要です。

この記事では、停電への備えとして用意しておきたい7つのものや、停電時の注意点をわかりやすく解説します。備えを万全にしておくことで、停電時でも焦らずに行動できます。「停電時はどのようなことに困る?」と気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

停電への備えとして用意すべき7つのもの

非常食

もしもの停電に備えて、用意しておくべきアイテムは、主に以下の7つです。

アイテムワンポイント
食料・飲料水食料・飲料水を最低でも3日分準備
飲料水は1人1日3リットル、食料は保存できるものが目安
懐中電灯電池式や充電式の懐中電灯を用意
充電式は定期的に充電しておくと安心
現金数万円分の現金を準備しておくと安心
モバイルバッテリー大容量のバッテリーを準備しておけば、長期の停電にも対応可能
除菌グッズ・薬停電に加えて断水が起こった場合、衛生管理に除菌グッズが役立つ
ラジオ停電時に情報を得る手段として役立つ
防寒具冬の停電時に必須のアイテム
ダウンコート・マフラー・手袋・厚手の靴下があると安心

どのようなものを準備すべきかがわからない方は、参考にして対策しましょう。

1. 食料・飲料水

停電時に備えて、食料・飲料水を最低でも3日分準備しましょう。

飲料水は、1人1日3リットルが目安です。食料は、パックご飯やレトルトカレー、ツナ缶などの保存できるものを選びます。

カップスープや野菜ジュースなども準備すると便利です。さらに、お菓子やドライフルーツなどの甘い食べ物も少量用意しておくことで、精神的にも安心感を得られるでしょう。

2.懐中電灯

停電時には、懐中電灯が必須です。電池式や充電式の懐中電灯を用意し、充電式は緊急時に使用できるように定期的に充電しておきましょう。家の中や外での移動時に役立つほか、安全確保にも必要なアイテムです。

3.現金

停電時はATMやクレジットカードが使用できなくなる可能性があるため、数万円分の現金を準備しておくと安心です。電子マネーやクレジットカードを持っていたとしても、読み取り端末が動かないと使用できません。硬貨と札を分けて現金を準備することで、買い物の際にもスムーズに使えます。

4.モバイルバッテリー

停電時はスマートフォンの充電ができなくなるため、モバイルバッテリーも備えておきましょう。大容量のバッテリーを準備しておけば、長期の停電にも対応可能です。特に、ソーラー充電式のモバイルバッテリーは太陽光で充電可能であり、電気を使用できない場合でも活用できます。

ただし、一般的にモバイルバッテリーを使用できるのは、USBで給電できる機器のみです。冷蔵庫やヒーターなどを使いたい場合は、ポータブル電源の準備も検討しましょう。

5.除菌グッズ・薬

ウエットティッシュや除菌スプレーなどの除菌グッズや、普段使っている薬・風邪薬も忘れずに備えておきましょう。停電に加えて断水が起こった場合は、衛生管理に除菌グッズが特に役立ちます。

また、普段と異なる環境により体調が崩れやすくなります。災害時は薬が入手しにくくなるため、普段から必要な薬を準備しておくと安心です。

6.ラジオ

停電時に情報を得る手段として、ラジオがおすすめです。情報を入手できない状態が続くと、必要な支援を受けられなくなる可能性があります。万が一、停電でテレビやインターネットが使用できなくなっても、ラジオがあれば最新の情報を確認できます。ラジオを持っていない方は、手回し充電式や電池式のラジオを家庭に1台準備しておきましょう。

7.防寒具

防寒具は、冬の停電時に必須のアイテムです。備えておくべき防寒具の例は、以下の通りです。

  • ダウンコート
  • マフラー
  • 手袋
  • 厚手の靴下

これらの防寒具は、すぐに使えるように準備しておきましょう。寒さが厳しい地域では、防寒具に加えて使い捨てカイロやアルミ製シートなどがあると安心です。寒さが続くと体調が崩れやすくなるため、冬は体を温めるアイテムを備えておきましょう。

停電で使用できなくなるものと対処法

エアコン

停電が発生すると、私たちの生活に欠かせないさまざまなものが使用できなくなります。例えば、以下のようなものです。

ここでは、停電で使用できなくなるものとその対処法について紹介します。

1. エアコン

停電時にエアコンが使用できなくなると、特に真夏や真冬では体調に悪影響を及ぼす可能性があります。暑すぎる場合や寒すぎる場合は、無理せず指定の避難所に移動することを検討しましょう。

夏場の場合は、ネッククーラーや充電式の扇風機を用意しておくことで体温調整がしやすくなります。一方で、冬は防寒具や毛布を準備しておくことで寒さをしのぎやすくなります。

【あわせて読みたい】停電時にエアコン代わりになる3つのものとは?事前にできる備えも紹介

2. 冷蔵庫

冷蔵庫も停電で使用できなくなるものの1つです。停電が長期化すると食品が傷んでしまい、健康に影響を与える可能性があります。停電が発生した際は賞味期限が早いものから順番に使用し、無駄なく食べきるようにしましょう。

対策としては、停電前に保冷剤や凍らせたペットボトルを用意しておくと、冷蔵庫の温度上昇を抑えられます。また、冷凍庫に隙間なく食品を詰めておけば、互いに冷やし合い、冷凍効率が高まります。半日~1日ほどは凍った状態を保てるのでぜひ実践してみてください。

3. 照明器具

停電時には、照明器具も使用できなくなります。照明器具が使用できないと夕方や夜間にかけて周りが見えなくなり、移動時に転倒や怪我のリスクが高まります。

夜間も安全に行動するためには、懐中電灯や充電式ライトの準備がおすすめです。特に、家の中を移動する際や外出時に役立ちます。備えを万全にして、停電時も焦らず行動できるようにしましょう。

停電した際の注意点

送電鉄塔

次に、停電した際の注意点を3つ紹介します。

長時間にわたる停電では日常生活に支障をきたすだけでなく、安全面でも注意が必要です。注意点を理解し、適切な対応を取ることで停電時の不安を軽減して安全に過ごせます。

注意点1. 冷蔵庫の開閉をなるべく控える

停電時には、冷蔵庫の開閉をなるべく控えることが大切です。もし冷蔵庫のドアを開けると冷気が外に逃げ、庫内の温度が上がって食品が傷みやすくなります。冷蔵庫は電源が切れても2~3時間ほどは冷えを保てるため、不要な開閉は避けましょう。

また、ドアのパッキンが劣化していると冷気が漏れやすくなります。劣化が見られる場合は、早めに交換しておくと安心です。

注意点2. ろうそくを使用しない

停電時で照明が使用できない場合でも、ろうそくの使用は避けましょう。誤って倒したり、床に落ちたものに火が移ったりして火災が発生する危険性があります。

特に小さな子どもやペットがいる家庭では、思わぬ事故につながることもあるため注意が必要です。代わりに、懐中電灯やLEDランタンなどの安全な照明器具を準備するのがおすすめです。

注意点3. コンセントから家電の電源プラグを抜く

停電時は、家電の電源プラグをコンセントから抜きましょう。電源プラグにつないだままにすると、復旧後に急に電気が流れ込むことで通電火災や家電の故障を引き起こす可能性があります。

暖房器具やアイロンなど発熱する製品は火災の危険があり、特に注意が必要です。停電中は電気が戻るまで油断せず、すべての電源プラグを抜いて安全を確保しましょう。

停電の備えに関するよくある質問

よくある質問のイメージ

ここでは、停電の備えに関するよくある質問に回答します。

非常持ち出し袋の準備やオール電化住宅での停電対策について詳しく知りたい方は、最後までお読みください。

非常持ち出し袋には何を入れておくべき?

非常持ち出し袋には、以下のものを備えておきましょう。

  • 飲料水・食料
  • 携帯トイレ
  • 衛生用品・救急用品
  • 下着
  • 携帯ラジオ
  • 懐中電灯・ヘッドライト

これらのものに加えて、女性は生理用品や化粧品、乳児がいる家庭ではミルクや離乳食も必要です。災害発生から救援物資が届くまでの数日間をしのぐため、各家庭に合わせた非常持ち出し袋を用意しておきましょう。

オール電化住宅でできる停電への備えは?

オール電化住宅では、太陽光パネルと蓄電池を備えておけば停電中でも普段と変わらずに、電気を使用できます。ただし、導入には高額な費用がかかるため、費用を抑えたい場合はポータブル電源の導入がおすすめです。設置工事不要で、冷蔵庫やIHなどの家電にも対応できるモデルもあり、停電時に役立ちます。

必要なアイテムを揃えて停電に備えよう!

本記事では、停電への備えとして用意すべき7つのものについて紹介しました。懐中電灯やラジオなど、日常生活では使用頻度が低いものも含まれるため、いざというときに困らないように忘れずに準備しましょう。

エアコンや冷蔵庫など、普段当たり前のように使っている家電も停電時には使用できなくなります。緊急時でも事前に必要なものを理解し、準備しておくことで落ち着いて対応できます。本記事を参考に、足りないものがないかをチェックして備えを万全にしておきましょう。