災害が起きたら

地震のときガスの元栓は閉めるべき?復帰方法や対処法について解説

「地震のときガスの元栓は閉めるべき?」
「地震のときガスは自動的に止まる?」
「地震でガスが止まったらいつ復旧する?」


大きな地震が発生した際、「ガスの元栓はすぐに閉めなければ」と考える方もいるのではないでしょうか。

現代のガス設備には安全機能が備わっており、震度5相当以上の揺れを感知すると自動的にガスが止まる仕組みです。そのため、大きな地震の際に慌てて自分でガスの元栓を閉める必要はほとんどありません。焦らず落ち着いて行動することが何よりも大切です。

この記事では、地震発生時のガスの元栓の正しい扱い方について解説します。また、万が一ガスが止まった場合の復帰方法についても触れています。

この記事を読むと、地震時のガスに関する疑問や不安が解消されるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

地震のときガスの元栓は閉めるべき?

ガスの元栓

地震が発生したときに最優先すべきことは、ガスの元栓を閉めることではなく、身の安全を確保することです。

地震で揺れている最中に火元に近づくと、調理器具が倒れたり熱い油が飛んだりして、火傷を負う可能性があり非常に危険です。まずは机の下に隠れるなど、落下物から頭を守る行動をとり、揺れが収まるのを待ちましょう。

マイコンメーターは震度5以上の地震で自動的に止まる

近年の家庭に設置されているマイコンメーターは、震度5相当以上の強い揺れを感知すると、自動的にガスの供給を遮断する仕組みです。地震によってガスの配管や機器に損傷が生じる前にガスを止めることで、ガス漏れやそれに伴う火災などの二次災害を防ぐ重要な役割を果たしています。

そのため、大きな地震の際に慌てて自分でガスの元栓を閉める必要はほとんどありません。

揺れが収まったらガスの元栓を閉める

揺れが完全に収まり、身の安全が確保できたら、落ち着いて行動しましょう。

まずは、ガスコンロやストーブなど、使用していたガス機器の火が消えているかを目で見て確認します。マイコンメーターが作動してガスは停止しますが、念のためガス機器のスイッチを切り、器具の元栓も閉めておくとより安全です。

避難する際は、ガスの元栓も閉めてから離れるようにしましょう。

地震後にガスが止まったときの復帰方法

ガスメーター

揺れが収まった後、ガス機器が使えない場合は、マイコンメーターの安全装置が作動してガスが遮断されている可能性があります。この場合、簡単な操作で復帰が可能です。

ここでは、マイコンメーターの復帰操作手順や復帰ボタンがない場合の対処法について解説します。

マイコンメーターの復帰操作の手順

マイコンメーターの復帰は、以下の手順で安全を確認しながらおこないます。

1. ガス臭くないかを確認する
復帰操作の前に、ガスの臭いがしないかを入念に確認します。ガス臭い場合は、窓やドアを開けて換気し、すぐに契約しているガス事業者に連絡しましょう。その際は、換気扇や照明などの電気スイッチには絶対に触れてはいけません。

2. すべてのガス機器を停止する

ガスコンロや給湯器、ガスファンヒーターなど、家の中にあるすべてのガス機器の運転を停止します。屋外に設置されている給湯器なども忘れないようにしましょう。

3. 復帰ボタンのキャップを外す

マイコンメーターの左側にある、「復帰ボタン」の黒いキャップを手で回して外します。

4. 復帰ボタンを奥までしっかり押す

復帰ボタンを奥まで強く押し込み、赤いランプが点灯したらすぐに手を離します。ボタンは元に戻り、赤ランプが再び点滅を始めます。

5. 約3分間待機する

マイコンメーターがガス漏れの有無などを自動で確認します。安全確認のために、約3分間待つ必要があります。この間にガスを使おうとすると、再度ガスが止まってしまうため注意が必要です。

6. ガスの使用を確認する
3分経過後、マイコンメーターの赤ランプの点滅が消えていれば、復帰作業は完了です。ガスコンロなどのガス機器が問題なく使えるかを確認しましょう。

復帰ボタンがない・見つからない場合の対処法

復帰ボタンが見つからない場合や、上記の手順通りに操作してもガスが復帰しない場合は、契約しているガス事業者に連絡します。

無理に自分で解決しようとせず、専門のスタッフに対応してもらうのが安心です。

【あわせて読みたい】【災害時の備えつき】ガスが止まったのはなぜ?原因や復旧方法を詳しく解説

見落としがちな「電気火災」には感震ブレーカー

地震時の火災原因は、ガス漏れだけではありません。地震の後に発生する火災で非常に多いのが、電気が原因となる「電気火災」です。

電気火災とは、損傷した電気コードがショートするなどして発生する火災です。停電復旧後に発生する通電火災も深刻で、倒れたヒーターやアイロンのスイッチがONになるなどして、無人の室内で火災が起きます。

実際に、東日本大震災で原因が特定された本震による火災のうち、半数以上が電気に起因するものだったというデータもあります。

このような電気火災を防ぐために有効なのが「感震ブレーカー」です。感震ブレーカーは大きな揺れを感知した際に、自宅の分電盤のブレーカーを自動的に遮断し、電気の供給を止めてくれます。避難して誰もいない家での通電火災リスクを大幅に減らせる防災設備です。

【あわせて読みたい】感震ブレーカーとは?設置する必要性や種類・注意点も詳しく解説

地震やガスの元栓に関するよくある質問

よくある質問のイメージ

最後に、地震時のガスに関する疑問についてお答えします。

あらかじめ疑問を解消することで、万が一の際も落ち着いて対応できるでしょう。

地震のときガスの元栓を閉めるのはなぜ?

地震時にガスの元栓を閉めるのは、揺れによって家のガス管やガス機器への接続部が損傷し、ガス漏れする可能性があるためです。漏れたガスに引火して、火災や爆発といった二次災害が起きるリスクを防ぐ目的があります。

ただし、近年の家庭に設置されているマイコンメーターは震度5相当以上の強い揺れを感知すると自動的にガスの供給を遮断します。そのため、無理にガスの元栓を閉めるより、身の安全を確保するほうが大切です。

アパート・マンションのガスの元栓はどこにある?

集合住宅の場合、ガスメーターとガス元栓は玄関ドアのすぐ横にあるパイプスペースに設置されていることが一般的です。建物によっては、共用廊下に設置されたメーターボックスの中にまとめて設置されています。

メーターには部屋番号が記載されているので、ご自身の部屋のものであることを確認します。場所がわからない場合は、事前に管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。

地震の際はガスの元栓よりも身の安全確保を最優先に

地震が発生した際は、自分の身を守ることが最優先です。現代の住宅には、震度5相当以上の揺れでガスを自動的に止めるマイコンメーターが設置されているため、慌てて火の元に駆け寄る必要はありません。

揺れが収まってから、落ち着いてガス機器の停止と元栓の確認をおこないましょう。もしガスが止まってしまったとしても、本記事で紹介した手順に沿って安全に復帰作業ができます。

ガスだけでなく電気火災への備えも重要です。感震ブレーカーの設置を検討するなど、日頃から防災意識を高め、万全の対策を心がけましょう。