子どもは災害時に強い不安を抱きやすく、大人以上にサポートが必要になります。そのため、子どもがいるご家庭では日頃から防災対策を進めておくことが重要です。災害が起きた際は普段以上に子どもの様子を丁寧に見守り、安心できるように精神面のケアをおこなうことも欠かせません。
本記事では、子どもがいるご家庭での防災対策5選について詳しく解説します。また、防災グッズの中身や、子ども向けのおすすめ防災サイトについても紹介します。親子で防災意識を高めるための参考にしてください。
- 子どもの防災対策が重要な理由
- 子どもがいるご家庭で備えておくべき防災グッズ一覧
- どのご家庭でも必要な防災グッズ
- 子ども向けの防災グッズ(幼児〜小学生)
- 赤ちゃん向けの防災グッズ(0〜2歳)
- 子どもがいるご家庭での防災対策5選
- 1. 家具類を固定する
- 2. ハザードマップを確認する
- 3. 避難訓練に参加する
- 4. 災害時の連絡手段を確認する
- 5. 子どもが理解しやすい防災サイトで知識を身につける
- 子ども向け防災サイトおすすめ3選
- 1. 防災・危機管理eカレッジ|総務省消防庁
- 2. 防災学習ポータルサイト|国土交通省
- 3. 安全教育・防災教育ポータルサイト|東京都教育委員会
- 子どもの防災に関するよくある質問
- 災害時に子どもの精神面のケアはどうすればいい?
- 子どもと一緒にできる防災対策はある?
- 避難所で子どもができる遊びはある?
- 子どもの防災を意識して、家族が安心できる毎日へ
子どもの防災対策が重要な理由

子どもの命と心を守るには、日頃からの防災対策が欠かせません。子どもは体力や判断力が十分に発達しておらず、自力で安全な場所へ避難することが難しい場合があります。
災害時の大きな音や暗闇、見慣れない避難所の環境などに不安を抱きやすく、恐怖心によって冷静な行動がとりにくくなることもあります。また、大人に比べて経験が少ないため、災害の出来事を強く記憶し、不安が増幅しやすい傾向があります。だからこそ、備えを整えるだけでなく、精神面でのサポートも含めた総合的な対策が重要です。
子どもがいるご家庭で備えておくべき防災グッズ一覧
子どもがいるご家庭では、一般的な防災グッズに加えて、子どもの年齢や発達段階に合わせた備えが必要です。災害時でも落ち着いて過ごせるように、必要なものを事前に揃えておきましょう。
ここでは、年齢ごとにご家庭で備えておくべき防災グッズを紹介します。どのようなグッズを揃えておけばよいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
どのご家庭でも必要な防災グッズ
災害時に必要なものをあらかじめ揃えておくことで、急な避難でも落ち着いて行動しやすくなります。まずは、全ご家庭に共通して必要な防災グッズの中身を紹介します。
- 水
- 食品
- 防災用ヘルメット・防災ずきん
- 衣類・下着
- レインウェア
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 充電器
- 救急用品
- 洗面用具
- 衛生用品
- ペン・ノート
- 季節用品
- 貴重品
水は1日1人あたり3L、食料は最低3日分を目安に準備しておきましょう。上記を参考に、必要なものを防災バッグにまとめ、家族全員がすぐに持ち出せる場所へ置いておくことが重要です。
子ども向けの防災グッズ(幼児〜小学生)
子どもの安全を守るためには、大人用の防災グッズに加えて、子どもに合ったサイズのものを備えておきましょう。基本的な内容は大人と同じで問題ありませんが、ヘルメットやマスク、歯ブラシなどは子ども用のサイズを別途用意しておく必要があります。
子どもは成長に合わせて必要なものが変わるため、防災バッグの中身は定期的に見直しましょう。
また、避難所生活では子どもがストレスを受けやすく、落ち着かない状態が続くこともあります。そこで、小さなおもちゃや好きなお菓子、安心できるアイテムを入れておくと心の負担を軽減できます。子どもの成長や性格に応じた備えをしておくことで、災害時でも落ち着いて行動しやすくなるでしょう。
赤ちゃん向けの防災グッズ(0〜2歳)
0~2歳の赤ちゃんがいるご家庭では、一般的な防災グッズに加えて、赤ちゃんの生活に必要なものも忘れずに準備しておきましょう。授乳やおむつ替えに関する用品は、避難先でも必ず必要になるため、日頃からまとめておくと安心です。
- 粉ミルク・液体ミルク
- 使い捨て哺乳瓶
- 離乳食
- 携帯カトラリー
- 子ども用紙オムツ
- おしりふき
- 携帯用おしり洗浄機
- ネックライト
- 抱っこひも
- こどもの靴
赤ちゃんに必要なものは月齢によって大きく変わるため、防災グッズの内容は半年を目安に見直すことが重要です。特に、離乳食は発達段階に合わせて細かく調整が必要になるため、ローリングストックを意識して常に使える状態を保ちましょう。
子どもがいるご家庭での防災対策5選

子どもがいるご家庭では、災害が起きたときに大人がしっかり支えるためにも、日頃からの防災対策がとても重要です。ここでは、子どもがいるご家庭での防災対策を5つ紹介します。すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
1. 家具類を固定する

子どもの安全を守るために、家具類の転倒防止対策を徹底しましょう。地震が発生すると、タンスや食器棚などの家具が倒れたり、ものが落下したりして、子どもが危険にさらされる可能性があります。
特に背の高い家具は、L字型金具や突っ張り棒を使ってしっかり固定しましょう。キャスター付き家具にはロックをかけ、定位置が決まっている場合は着脱式ベルトで壁や床に固定すると安全性が高まります。
また、子ども部屋や寝室にはなるべく家具を置かず、置く場合も必ず転倒防止対策をしておきましょう。
2. ハザードマップを確認する
災害時に落ち着いて行動するには、普段から地域の危険性を把握しておくことが重要です。まずはハザードマップを確認し、自宅周辺にどのような災害リスクがあるのかを知っておきましょう。
ハザードマップには、洪水・土砂災害・高潮などの危険エリアに加えて、近くの避難所や避難経路も記載されています。家や学校、職場からの避難ルートを事前に確認しておくことで、災害時も慌てずに行動しやすくなるでしょう。
また、子どもと一緒にハザードマップを見ながら、災害時の行動について話し合うことで、防災意識を高めるきっかけにもなります。
【あわせて読みたい】ハザードマップの種類をわかりやすく解説!マップ別の特徴と使い方も紹介
3. 避難訓練に参加する
避難行動を身につけるためには、避難訓練に参加することが効果的です。学校や地域、職場で実施される避難訓練には積極的に参加し、災害時の行動をあらかじめシミュレーションしておきましょう。
訓練前には、どのように避難するか、何を持って移動するかなど、災害発生時の行動をイメージしておくことが重要です。実際に訓練に参加することで、自宅や周囲の環境に潜む課題や改善点が見つかることもあります。日頃から訓練を重ねておくことで、緊急時でも速やかに避難できるようになるでしょう。
4. 災害時の連絡手段を確認する
災害時の連絡手段を事前に決めておくことで、家族が離れている状況でも連絡が取りやすくなります。災害時は電話回線が混雑し、つながりにくくなることが多くあります。実際に、東日本大震災の直後には、平常時の50〜60倍の通話が一時的に集中しました。
そのため、電話だけに頼らず、災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板など、複数の連絡手段を知っておく必要があります。子どもがスマホを持っている場合は、これらのサービスの使い方を事前に共有しておくと安心です。家族全員が安心して連携できるように、連絡手段は定期的に確認しておきましょう。災害時の連絡手段については、以下の記事でより詳しく解説しています。
【あわせて読みたい】災害時の連絡手段5選!スマホ以外の方法や緊急連絡先カードも解説
5. 子どもが理解しやすい防災サイトで知識を身につける
子どもの命を守るためには、大人が備えるだけでなく、子ども自身が防災を理解する機会を持つことも重要です。子ども向けの防災サイトを活用することで、親子で防災意識を高めるきっかけになります。
子ども向けの防災サイトはアニメや図解を使った解説が多く、幼児から小学生まで楽しく学べるのが特徴です。次の項目では、子ども向けのおすすめ防災サイトを紹介するので、日頃の学びにぜひ活かしてください。
子ども向け防災サイトおすすめ3選
災害への備えは大人だけでなく子どもにとっても大切ですが、何から教えればよいか迷うこともあるでしょう。最近では子ども向けの防災サイトも増えており、上手に活用することで家族での防災意識を高められます。ここでは、親子で安心して使えるおすすめの防災サイトを3つ紹介します。
1. 防災・危機管理eカレッジ|総務省消防庁
楽しみながら防災について学びたい方におすすめなのが『防災・危機管理eカレッジ』です。このサイトでは、防災の必要性から災害ごとの特徴まで、幅広い内容を動画でわかりやすく学べます。
小学校低学年向けと高学年向けに動画が分かれており、年齢や理解度に応じて学習できる点が魅力です。また、クイズ形式の動画も用意されており、遊び感覚で知識を深められる工夫がされています。
一部には保護者向けのコンテンツもあるため、親子で一緒に防災意識を高めたい場合にも最適です。気軽に学び始められる構成で、防災学習の入口として活用しやすいサイトです。
2. 防災学習ポータルサイト|国土交通省
防災の基礎から実践までを体系的に学びたい場合は、国土交通省の『防災学習ポータルサイト』が役立ちます。「知る→備える→行動する→助け合う」の4ステップで構成されており、災害への理解を段階的に深められる点が特徴です。
避難行動だけでなく、災害がどのような仕組みで起きるのかを学べる動画も豊富に揃っています。動画は1本あたり1分程度と短めなので、スキマ時間に学習しやすく、無理なく知識が身につきます。少しずつ動画を見進めることで、災害への理解を広げながら、避難時に必要な判断力も高められる学習サイトです。
3. 安全教育・防災教育ポータルサイト|東京都教育委員会
防災を総合的に学びたい方におすすめなのが、東京都教育委員会の『安全教育・防災教育ポータルサイト』です。小学生・中学生・高校生と学年別に防災ノートが用意されており、発達段階に合わせて必要な知識を身につけられます。
また、防災学習に役立つリンク集も充実しているため、さらに深く学びたい分野へ簡単にアクセスできるのも便利なポイントです。学年が上がっても継続して活用できて、地震や気象災害、過去の事例など、子どもが知っておきたいテーマを幅広く学べます。
子どもの防災に関するよくある質問

最後に、子どもの防災に関するよくある質問に回答します。精神面でのケアや子どもと一緒にできる防災対策について知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
災害時に子どもの精神面のケアはどうすればいい?
災害時の子どもは強い不安やストレスを感じやすいため、安心できる環境をつくることが最も重要です。普段よりも子どもの様子を丁寧に観察し、不安そうであれば寄り添って話を聞くなど、安心できる関わりを意識しましょう。
特に、避難所生活では遊びや活動が制限されることが多く、退屈や緊張から気持ちが不安定になりやすい状況です。子どもの感情を否定せず、受け止める姿勢を持つことが心の安定につながります。
子どもと一緒にできる防災対策はある?
子どもの年齢にもよりますが、一緒にできる防災対策は以下の通りです。
- ハザードマップを一緒に確認する
- 地域の避難訓練に参加する
- 防災グッズを一緒に準備する
- 緊急時の連絡先について話し合う
子どもと一緒に防災について考えることで、災害時に何をすればよいか理解しやすくなります。事前に話し合いや準備をしておくと、危険を感じたときにも落ち着いて行動しやすくなります。普段から少しずつ取り組んでおくことで、子どもの不安の軽減にもつながるでしょう。
避難所で子どもができる遊びはある?
避難所でも工夫次第で子どもが安心して過ごせる遊びはあります。広いスペースが確保できない場合でも、トランプやカードゲーム、絵本など、省スペースで楽しめる遊びなら取り入れやすいです。
さらに、新聞紙や紙、ごみ袋など、身近な素材でも簡単な工作ができるため、特別な道具がなくても遊びの幅を広げられます。
子どもの防災を意識して、家族が安心できる毎日へ
子どもが災害時に安全に行動するためには、普段からの備えが重要です。防災グッズを揃えるだけでなく、自宅の安全対策や避難経路の確認など、ご家庭でできる対策をしておくことが安心につながります。
また、子ども向けの防災サイトや遊びを活用して、親子で防災を学ぶ時間を作ることも効果的です。備えを整えておけば家族の不安が減り、災害時も落ち着いて行動しやすくなります。できることから少しずつ進めて、家族みんなが安心して過ごせる毎日をつくっていきましょう。




